髪が生える仕組みとは?
さて今まで4回に渡って抜け毛予防というディフェンスを高めるエントリを書いてきたのですが、今日からはオフェンスの発毛編です。
まずは髪はどうやって生えてくるのかというという所を調べていきたいと思います。
そもそも髪の毛というのは頭皮の一部が変化したもので、頭皮から出ている部分を毛幹、見えない部分を毛根と言います。
毛根の下部にある毛球には毛母細胞という細胞があり、その中心に毛乳頭という組織があります。
この毛乳頭が様々な信号や栄養・酸素をを送ることによって毛母細胞が分裂を起こし、角化したもの(細胞として死んだもの)が髪の毛となっていきます。
そしてこの毛乳頭に栄養や酸素を送るのが我々の身体に張り巡らされた血管で、よく発毛関連のCMで頭皮に刺激を与えて血行促進!とかやっているのはまず毛乳頭に栄養や酸素を送って毛母細胞の分裂を活発化させようという狙いだったんですね。
つまり血行促進ばかりやっていてもダメで、きちんと栄養を摂らないと無意味ということになります。
食費を削って薬局に売っているような血行促進だけの発毛剤を買っている人は気をつけないといけませんね。
次にヘアサイクルについて調べてみましょう。
髪の毛には成長期、退行期、休止期と3つのフェーズに分けることができます。
成長期というのはその名の通り毛母細胞が活発に分裂を繰り返している段階で、角化した細胞が上へ上へと押し上げられ髪が伸びていく時期にあたります。
やがて成長を終えると毛母細胞の分裂が弱くなっていき退行期と呼ばれる状態に移行します。
完全に成長が止まると休止期となり、この退行期、休止期ではシャンプーなどで簡単に毛が抜けてしまう状況となります。
それぞれの比率と長さは成長期の髪が約89%で数年ほど、退行期の髪が約1%で3週間、休止期の髪が約10%で3ヶ月となります。
男性型脱毛症の方はこのうち成長期が一般の人の5分の1程度の時間で終わってしまい、成長しきる前に抜け落ちてしまうのでトータルで薄くなっていくという結果になります。
まとめると大切なのは栄養をしっかりと摂ること、血流を良くして栄養を毛乳頭まで届けること(髪がなくても人体は存続できるので、全体の栄養が不足していれば毛乳頭には当然栄養はまわってきません)、毛母細胞の活動を活発化させ成長期にしっかりと成長できる土台を作ることとなります。
次回のエントリで具体的な方法を探っていきたいと思います。